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登録不要の画像拡大API

Airpicの画像拡大APIには、開発者アカウントの登録もAPIキーの発行もありません。Web版で使うクレジットコードをそのままBearerトークンとして送るだけで、同じツールをプログラムから呼び出せます。できること、支払いの仕組み、そして正直な制限をまとめました。

一般的なAPIの申し込み手順と、Airpicで必要なもの

画像処理のAPIを使い始めるとき、多くのサービスでは次の手順を踏みます。

  1. 開発者アカウントを作成し、メールアドレスを確認する。
  2. 管理画面でプロジェクトを作り、APIキーを発行する。
  3. クレジットカードを登録する。無料枚数を使うだけでも求められることがあります。
  4. 月額プランか従量課金プランを選ぶ。
  5. 利用規約に同意し、場合によっては用途の審査を待つ。

ここまで済ませて、ようやく1枚目の画像を送れます。試しに数十枚だけ処理したい人にとっては、この手順そのものが壁です。

Airpicで必要なのは1つだけです。クレジットのパックを購入すると、0TK-で始まるコードが発行されます。Web版ではブラウザがこのコードを記憶してダウンロード時に使いますが、APIでは同じコードをHTTPヘッダーにAuthorization: Bearer 0TK-…の形で付けます。開発者用のキーを別に発行する必要はなく、アカウントそのものが存在しません。アカウントを作らない理由と仕組みは、登録不要でAI写真編集を使うに書きました。

裏を返せば、コードを持っている人は誰でもクレジットを消費できます。コードはサーバー側の環境変数などに保管し、ブラウザのJavaScriptやアプリのバイナリに埋め込まないでください。

背景削除APIも動画も:Web版と同じパラメータで呼べる

APIから呼べるのは、Web版にある画像と動画のツールすべてです。専用の縮小版ではなく、Web版の画面で選べる項目がそのままオプションになります。

  • 画像拡大:倍率(×2、×4、×8、×16、最大)、スタイル(超シャープ、絵画風)、顔の補正の有無。
  • 背景削除:背景を透過、白、黒、または16進数の色コードで指定します。登録不要の背景削除APIとして、商品写真の一括処理に向いています。
  • 画像圧縮:出力形式(JPEG、WebP、AVIF、PNG)、品質、目標サイズ(KB)、長辺の上限、メタデータの削除(ICCプロファイルは保持)。
  • カラー化、ノイズ除去、ブレ補正:種類と強さ(0.25〜1)。
  • 古い写真の修復:顔の補正、カラー化、倍率。Web版と同じく、同じ人物の参照写真で本人らしさを導けます。
  • オブジェクト削除:画像と同じサイズのマスクPNGを2つ目のフィールドで送ります。
  • 動画:文字起こし(99言語、TXT/SRT/VTT/JSONのZIP)、動画の要約ドキュメント(DOCX/PDF/Markdown)、ショート動画(9:16、単語ごとの字幕)。

圧縮以外のツールでは、出力形式(PNG、JPG、WebP)と品質を共通で指定できます。入力はJPG、PNG(透過・16ビット対応)、WebP、TIFF、HEIC、AVIFで、EXIFの向きが反映され、ICCプロファイルは保持されます。

大きな動画は分割アップロードに対応しています。先にアップロードを開始し、パートごとに送り、完了後にそのアップロードIDでジョブを作る流れです。各エンドポイントの正確なパスとパラメータ名は、この記事にはあえて書きません。変わる可能性があるので、常に最新の内容が載っているairpic.app/developers/を参照してください。

結果を目で確かめたいときは、画像を拡大するツール、写真の背景を削除するツール、画像を圧縮するツール、動画を文字起こしするツールが、APIと同じエンジンで動いています。

従量課金のAI画像API:支払いはフルサイズのダウンロード1回ごと

Airpicの料金ルールは、Web版もAPIも同じです。処理とプレビューは無料で、クレジットが減るのはフルサイズのファイルをダウンロードした時点だけです。ジョブの状態を確認すると、結果の幅・高さ・容量と、縮小版プレビューのURLが返ります。プレビューを見て気に入らなければ、何も支払わずに別の設定でやり直せます。

1回目のダウンロードで、そのツールに対応する種類のクレジット(標準、大判、動画)が1つ減ります。同じジョブの2回目以降のダウンロードは無料です。残高がない場合は402が返り、どの種類のクレジットが足りないかがJSONで示されます。コードの残高はいつでも照会できます。

月1回の無料ダウンロードは、API経由でも接続元のIPアドレスごとに適用されます。つまり、コードを買う前に1枚だけ試すこともできます。画像圧縮は処理もダウンロードも無料で、クレジットを一切使いません。

クレジットに有効期限はありません。月額プランではないので、使わない月に支払いが発生することもなく、半年後に残りを使っても問題ありません。パックの中では「印刷100 + API」がAPI利用を前提にしたものですが、どのパックのコードでもBearerトークンとして動きます。現在の料金は画像を拡大するツールのページに載せています。この記事に金額を書かないのは、変わったときに古い情報が残るからです。Airpicがサブスクを採らない理由はAirpicを選ぶ理由にまとめています。

正直に書く制限:1時間の上限、GPUの日次上限、コールドスタート

このAPIは、1日に何万枚も処理する基盤として設計されていません。知っておくべき制限は3つです。

  • 1時間あたりの上限:IPアドレスごとに1時間に20ジョブまでです。これを超えると、次の1時間までジョブを作れません。同時に投げるジョブは2件までにしてください。GPUのワーカーは利用者全員で共有しています。もっと必要な場合は、コードを添えて問い合わせれば上限を引き上げます。
  • GPUの日次上限:サービス全体で1日に使えるGPU時間に上限があり、到達すると新しいジョブは503で断られます。翌日には戻ります。夜間の一括処理を組むなら、503を受けたら翌日に再試行する分岐を入れてください。
  • コールドスタート:しばらく誰も使っていないと、GPUの起動とモデルの読み込みで、最初のジョブに60〜90秒が加わります。温まった状態では速く、Airpicが2026年9月19日に本番環境で測ったところ、320×240ピクセルの写真を×4で1280×960ピクセルに拡大するのに5秒でした。2026年9月3日の計測では、0.3〜1メガピクセルの写真で×4が6〜9秒、「顔を補正」を付けると約17秒でした。×16や数百メガピクセルの大判出力は数分かかります。

ここから導ける正直な結論があります。ユーザーがボタンを押して数秒以内に結果を返す同期型の処理には向きません。最初のリクエストがコールドスタートに当たると、ユーザーは1分以上待つことになります。向いているのは、商品写真を夜間にまとめて拡大する、スキャンした古い写真を数十枚ずつ修復する、といった「ジョブを投げて後で回収する」非同期の使い方です。状態の確認は1〜2秒おきで十分で、それより短い間隔で叩いても速くはなりません。

最小の流れ:アップロード、状態の確認、ダウンロード

コードを書く前に、流れを言葉で押さえておきます。HTTPを送れる言語なら何でも動き、SDKは不要です。

  1. ジョブを作る:画像ファイル、ツール名、オプションのJSONをmultipartで送ります。すぐにジョブIDが返ります。処理はこの時点から始まり、まだ何も課金されません。
  2. 状態を確認する:ジョブIDで1〜2秒おきに問い合わせます。「待機中」「処理中」を経て「完了」になると、結果の幅・高さ・容量・拡張子と、フルサイズのダウンロードURL、無料プレビューのURLが返ります。失敗した場合は「エラー」と理由が返り、課金はありません。
  3. ダウンロードする:ダウンロードURLに、Authorization: Bearerヘッダーでクレジットコードを付けて取得します。ここで初めてクレジットが1つ減ります。

実装の前に、同じエンジンを手動で一度試しておくと、どの設定が手元の画像に合うかが分かり、APIに渡すオプションを決めやすくなります。Web版での手順は次のとおりです。

  1. 画像を拡大するツールを開き、写真を選びます。アップロードすると、ファイル名と入力・出力のサイズがカードに表示されます。
  2. 「用途」を選びます。Webや画面表示なら「標準」で×2か×4、印刷するなら「大判印刷」を選び、印刷サイズと鑑賞距離を入れると、必要な倍率が提案されます。
  3. 人物写真なら「顔を補正(AI)」にチェックを入れます。APIの顔補正オプションと同じ処理です。
  4. 「詳細設定」を開き、「スタイル」(写真や文字なら超シャープ、イラストなら絵画風)と「出力形式」(PNG、JPG、WebP)を選びます。透過が必要ならPNGです。
  5. 「画像を処理」を押します。進行バーの後に、スライダーで前後を比べられる比較画面が出ます。「100%で表示」を押すと等倍で細部を確認できます。
  6. 気に入れば「結果をダウンロード」を押します。今月の無料分か、クレジットコードが使われます。納得できなければ「設定を変えてやり直す」で別の倍率を試せます。

ここで選んだ倍率、顔補正、スタイル、出力形式が、そのままAPIに渡す値になります。まず画像拡大で1枚試してから、コードに移してください。

FAQ

画像拡大APIを登録なしで使えますか?

使えます。Airpicには開発者アカウントもAPIキーの発行もありません。クレジットのパックを購入すると発行されるコードを、Authorization: Bearerヘッダーに付けて送るだけです。処理とプレビューは無料で、月1回の無料ダウンロードはAPI経由でも適用されます。

AI画像APIを従量課金で使うと、いつ課金されますか?

フルサイズのファイルをダウンロードした時点で、そのツールに対応するクレジットが1つ減ります。処理、状態の確認、プレビューの取得は無料です。同じジョブの2回目以降のダウンロードも無料で、クレジットに有効期限はありません。

背景削除をAPIから登録なしで呼べますか?

呼べます。Web版と同じく、背景を透過、白、黒、16進数の色コードから指定できます。髪の毛まで元の解像度で切り抜き、透過ならPNGで返ります。認証はほかのツールと同じクレジットコードです。

APIの利用上限はどのくらいですか?

IPアドレスごとに1時間に20ジョブまでで、同時に投げるのは2件までが目安です。サービス全体のGPU時間にも1日の上限があり、到達すると503が返ります。しばらく使われていないと、最初のジョブに60〜90秒のコールドスタートが加わります。上限の引き上げは、コードを添えて問い合わせてください。

実測データ

  • 320×240pxの写真を×4で1280×960pxに拡大し、5秒で完了しました。 (19-09-2026)
  • 0.3〜1メガピクセルの写真で、×4は6〜9秒、「顔を補正」をオンにすると約17秒でした。 (03-09-2026)

airpic.appで、GPUが起動済みの状態で計測しました。しばらく使われていなかった場合、最初の処理は起動のために40〜90秒長くかかります。

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