ブログ

WhatsAppの写真が粗いときに画質を戻す方法

WhatsAppの写真が粗いのは、送信時にアプリが画像を縮小して強く圧縮し直しているからです。届いた写真は数十KBから100KB前後まで小さくなり、細かい情報の多くは失われています。この記事では、何が消えて何が取り戻せるのか、そして画質を落とさずに送る方法を順番に説明します。

WhatsAppの写真が粗くなる理由

WhatsAppで普通に写真を送ると、アプリは送信前に2つの処理をします。ひとつは長辺の縮小、もうひとつは低めの品質でのJPEG再圧縮です。スマホで撮った数MBの写真が、相手の画面に届くころには数十KBから100KB前後になっています。

JPEGは画像を8×8ピクセルのブロックに分けて圧縮します。品質を下げるほどブロックの中の細かい変化が捨てられ、空や肌のようななめらかな部分に四角いモザイク状のブロックが見え、文字や髪の輪郭のまわりにはにじみ(ハロー)が出ます。

大事なのは、捨てられた情報は受け取ったファイルの中にもう存在しないという点です。保存し直しても、別のアプリで開いても元には戻りません。

縮小と圧縮は一度だけとは限りません。転送やスクリーンショットを重ねるたびに再圧縮が繰り返され、ブロックとにじみはさらに強くなります。家族のグループで何度も回ってきた写真ほど粗いのはこのためです。

まず元の写真を頼む:画質を落とさずに送る方法

画質を戻す一番確実な方法は、加工ではなく送り主に原寸の写真をもう一度送ってもらうことです。1分の手間で、あとからの復元作業がすべて不要になります。

  1. WhatsAppのチャット画面で添付(クリップ)アイコンを押します。
  2. 「写真」ではなく「ドキュメント」を選びます。
  3. ファイルやギャラリーから写真を選んで送信します。

ドキュメントとして送ると画像は再圧縮されず、撮影したときのファイルがそのまま届きます。iPhoneの写真はHEICで届くこともありますが、Airpicの各ツールはHEICもそのまま読み込めます。写真送信時の「HD」設定は通常より高画質になりますが、圧縮自体はされるため、原寸が必要なときはドキュメント送信を選んでください。

AIでぼやけた写真を鮮明にする:できることとできないこと

原寸が手に入らない場合は、届いた写真から作業します。AIの拡大モデルにできるのは次の3つです。

  • にじんだ輪郭を描き直す
  • JPEGのブロックノイズを取り除く
  • 周りとつじつまの合う形でピクセル数を増やす

一方で、圧縮で消えた質感そのものは取り戻せません。肌のきめ、布の織り目、遠くの看板の文字などは、AIが「それらしく」描き足すことはあっても、元の写真にあったものとは限りません。WhatsAppのぼやけた写真を鮮明にするときは、見た目が整うことと情報が戻ることは別だと考えておくと、結果を正しく判断できます。

目安として、画面で見る、SNSに載せる、L判程度に印刷するといった用途なら、AIで整えた写真でも十分使える場合が多くあります。一方、大きく引き伸ばして印刷したいときは、拡大前の画素数が足りるかを先に確認してください。考え方は画像を大判印刷用に拡大する方法で詳しく説明しています。

WhatsAppの写真の画質を戻す正しい順番

処理の順番で仕上がりが変わります。圧縮で荒れた写真は、次の順に進めるのが基本です。

  1. 先にノイズとブロックを取る:画像のノイズ除去でモザイク状のブロックやざらつきを落とします。強さのスライダーは控えめから試し、細部がのっぺりしない位置で止めます。
  2. そのあとで拡大する:ノイズを残したまま拡大すると、ブロックまで大きく、くっきり描き直されてしまいます。
  3. 顔があるときは顔の補正を使い、強さを下げる:顔を最大の強さで補正すると、元の情報が少ない写真ほどAIが別人のような顔を作りがちです。半分前後まで下げると、本人らしさが残りやすくなります。

手ぶれやピンぼけが原因でぼやけている場合は、ぼやけた写真の補正が向いています。

Airpicで画質を戻す手順

アカウント登録は不要で、処理して結果を確認するまでは無料です。ファイルはダウンロードから1時間後、遅くとも1日で削除され、AIの学習には使われません。

  1. 荒れが目立つ場合は、まずノイズ除去で処理してダウンロードします。
  2. 画像を拡大するツールを開き、写真をドラッグするか貼り付けます。
  3. 倍率は×2から試します。WhatsAppの写真は元が小さいので、×4にするとAIの描き足しが増えます。
  4. 人物写真なら「顔を補正(AI)」をオンにします。
  5. 比較スライダーで前後を確認し、問題なければダウンロードします。

顔が主役の写真や、顔が崩れて見えるときは写真の顔を修復するツールを使い、忠実度のスライダーで本人らしさを調整します。同じ人物の別の写真を最大3枚まで参考として渡すこともできます。仕上がった写真をまたWhatsAppで送るなら、今度は「ドキュメント」で送ってください。

なお、拡大した写真はファイルサイズも大きくなります。メールやWebに載せる前に軽くしたいときは、画像を圧縮するツールで画質と容量のバランスを調整できます。圧縮ツールは処理もダウンロードも無料です。

FAQ

WhatsAppで送ると写真の画質が落ちるのはなぜ?

送信時にアプリが写真を縮小し、低めの品質でJPEGに圧縮し直すためです。届いた写真からは細かい情報が消えているため、保存し直しても元には戻りません。

WhatsAppで画質を落とさずに写真を送るには?

添付メニューで写真ではなくドキュメントを選んで送ります。再圧縮されず、撮影したときのファイルがそのまま届きます。

粗くなった写真をAIで元の画質に戻せる?

輪郭の描き直し、ブロックノイズの除去、ピクセル数の増加はできますが、圧縮で消えた質感を完全に戻すことはできません。可能なら送り主に原寸の写真を頼むのが確実です。

顔がぼやけた写真を補正すると別人になるのはなぜ?

元の情報が少ないほど、AIが顔を推測で描くためです。顔の補正の強さを半分前後まで下げるか、同じ人物の参考写真を使うと本人らしさが残りやすくなります。

画像拡大で写真を鮮明にする

あわせて読みたい

ロゴを高画質化する方法

小さくて粗いロゴを高画質化する方法。イラスト向けAIで拡大できる部分、文字の注意点、透過PNG化、印刷でベクターに描き直すべきサイズの目安を解説します。

夜の写真のノイズ除去ガイド

夜の写真のノイズ除去を解説。暗い写真のザラザラやカラーノイズの原因、高ISOを避ける撮り方、消しすぎない強さの目安と作業の順番をまとめました。

登録不要でAI写真編集を使う

登録不要のAI写真編集。メールアドレスもパスワードも不要で、画像の拡大や修復ができます。支払い、再ダウンロード、APIの使い方と、気をつける点をまとめました。