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古い動画を高画質化して4Kに変換する

古い動画を高画質化したいとき、まず知っておきたいのは、AIが取り戻せるものと取り戻せないものの境目です。480pのスマホ動画やビデオカメラの映像でも、短いクリップに切り出せば1080pや4Kの画面で見られる映像になります。この記事では、4Kテレビで粗く見える理由から、Airpicでの手順と実測の処理時間まで順にまとめます。

480pの動画が4Kテレビで粗く見える理由

昔のスマホやビデオカメラで撮った480pの動画は、横854×縦480px(4:3なら640×480px)で約41万画素です。4Kテレビの画面は3840×2160pxで約830万画素ですから、画面いっぱいに映すには縦横それぞれ約4.5倍、面積では約20倍に引き伸ばすことになります。テレビやプレーヤーの内蔵アップスケーラーがやっているのは、隣り合う画素の中間の色を計算して埋める作業だけです。つまり「動画の解像度を上げる」といっても、画素の数が増えるだけで、元の映像にない情報は1ピクセルも生まれません。

しかも、引き伸ばされるのは映像だけではありません。当時のスマホは容量を抑えるために強い圧縮をかけていて、髪の毛の一本一本、肌のきめ、服の織り目のような細かい質感は、記録される前に平らな色面に潰されています。小さな画面では気にならなかった圧縮のブロックやにじみも、4.5倍に拡大されれば大画面ではっきり見えます。顔が塗り絵のように見えるのは、テレビの性能のせいではなく、元のファイルに質感が残っていないからです。

この前提は、静止画をAIで画像を高画質化するときと同じです。失われた情報そのものは戻りません。できるのは、残っている情報から「そこにあったはずの質感」を破綻なく描き直すことで、それをやるのが次に説明する動画復元AIです。

AIで動画を高画質化する仕組み:SeedVR2と従来の拡大の違い

従来の拡大(バイキュービックやランチョスなどの補間)は、既存の画素の間を計算で埋める処理です。輪郭を少し鋭くすることはできても、潰れた髪や肌の質感を作り出すことはできません。1フレームずつ画像用のAIにかける方法もありますが、フレームごとに描き方が微妙に変わるため、再生すると質感がちらついて見えます。

Airpicの動画を4Kに高画質化で使っているのは、動画専用の復元AIであるSeedVR2(ByteDance Seedが公開、Apache-2.0ライセンス)です。前後のフレームをまとめて見ながら髪やひげ、肌、布の質感を描き直すため、フレーム間で一貫した質感になり、ちらつきが出にくいのが従来の方法との差です。まずこのAIで1080pに復元し、4Kを選んだ場合はさらにAIと従来の拡大を組み合わせた2倍処理をかけます。AIだけで4倍以上に拡大すると油絵のように塗った見た目になりやすく、それを避けるための構成です。

限界も正直に書いておきます。AIが描き直すのは「そこにありそうな質感」であって、記録されていない事実ではありません。集合写真のように顔が数十ピクセルしかない場面や、強いぼけで目鼻の位置さえ曖昧な顔は、別人のように変わって見えることがあります。ランニングやダンスの激しい動きで生じたブレ(モーションブラー)も、フレームの中に情報がないので直りません。顔の再現を重視するなら、動画から静止画を1枚書き出して、本人の別の写真を参照に使える古い写真をAIで修復の方が、本人に似た結果を得やすいです。

クリップの選び方:20秒以内のカットに切り出す

このツールが1回に処理できるのは、25fpsで最長20秒のクリップです。日本で売られていたビデオカメラやスマホの多くは30fpsで撮影しているので、実際の上限は16〜18秒と考えてください。30fpsを超える動画は30fpsに落として処理されます。10分の運動会をそのまま入れることはできませんし、入れる必要もありません。

やることは3つです。

  1. 見どころを選ぶ。10分の中で大画面で見返したいのは、顔が大きく写っている数カット、話している場面、ケーキを切る瞬間のような「その日の核心」です。遠景や、移動中で手ぶれの激しい場面は、高画質化しても得るものが少ないので外します。
  2. カット単位で切る。カメラが切り替わる位置で区切り、前後に0.5秒ほど余白を残します。1つの場面を途中で割ると、あとで繋いだときに質感の描き方の違いが見えることがあります。
  3. アップロード前にトリミングする。iPhoneやAndroidの写真アプリ、パソコンの標準プレーヤーで切り出せます。書き出すときの解像度は元のまま(480pなら480p)にしてください。アプリが勝手に1080pへ拡大して保存すると、元の情報は増えないのに、ツール側では「すでに1080p」と判定されて1080pが選べなくなります。

音声は元のまま残るので、話し声や音楽を気にして切る位置を変える必要はありません。

1080pか4Kか:動画の解像度を上げる目安と実測の処理時間

動画を4Kに変換する前に、どこで見るかを決めてください。1080p(フルHD)で十分なのは、Instagram、TikTok、YouTube、LINEで共有する場合と、スマホで見る場合です。SNSは投稿時に再圧縮するうえ、6インチの画面では1080pと4Kの差はほぼ見分けられません。4Kを選ぶ価値があるのは、4Kテレビやモニターの大画面に映す場合、プロジェクターで投影する場合、ほかの4K素材と同じタイムラインで編集する場合(1080pのクリップを4Kの編集に混ぜると、編集ソフト側でもう一度引き伸ばされます)、そして保存版として残す場合です。

処理時間は生成AIを使うぶん長めです。Airpicが2026年10月15日に行った計測では、640×360pxの5秒のクリップを1080pにするのに309秒、4K(3840×2160px)にするのに356秒かかりました。目安としては動画5秒あたり約5〜7分、20秒のクリップを4Kにすると約25分です。処理中はタブを閉じずに待ってください。

料金はクリップ1本ごとの前払いで、20秒より短くても同じ単位です。1080pと4Kそれぞれの料金は動画を4Kに高画質化のページに載っています。元の動画がすでに1080pなら選べるのは4Kだけで、すでに4Kの動画は処理の対象になりません。

Airpicで古い動画を4Kに高画質化する手順

アカウント登録もサブスクリプションも不要で、ブラウザだけで進められます。

  1. 動画を4Kに高画質化を開き、切り出した20秒以内のクリップ(MP4、MOV、WebMなど)をアップロードします。長すぎる場合はその場で表示されるので、トリミングし直してもう一度アップロードしてください。
  2. 出力を1080pか4Kから選びます。前の章の目安どおり、スマホとSNS向けなら1080p、テレビや4K編集向けなら4Kです。
  3. 処理を開始します。このツールは画像のツールと違って無料プレビューがなく、クリップ1本につきGPUを数分間使うため、開始した時点でAIクレジットが差し引かれます。結果が出なかった場合は自動で返金されます。クレジットに有効期限はなく、コードとしてブラウザに保存されます。
  4. タブを開いたまま待ちます。5秒あたり約5〜7分です。終わったら画面で再生して確認し、元の音声が付いたH.264のMP4をダウンロードします。

処理はEU内(スウェーデン)のGPUで行い、元の動画は処理が終わると削除、結果はダウンロードから1時間後、遅くとも24時間以内に削除されます。AIの学習には使いません。

クリップが揃ったら、AIで動画を編集に高画質化したクリップをまとめてアップロードします。テレビ用なら16:9、SNS用なら9:16を選ぶと、並び順やカット、色味、BGMをAIが提案し、ブラウザで無料でプレビューしてから1080pのMP4に書き出せます。4Kのまま1本に繋ぎたい場合は、手元の編集ソフトで4Kのタイムラインに並べてください。まずは一番見返したい1カットから、古い動画を4Kに高画質化して違いを確かめてみてください。

FAQ

古い動画を高画質化するにはどうすればいいですか?

見返したい場面を20秒以内(30fpsなら16〜18秒)のクリップに切り出し、Airpicの「動画を4Kに高画質化」にアップロードして1080pか4Kを選びます。動画復元AIが髪や肌、布の質感を描き直すので、テレビの拡大機能で引き伸ばしただけの映像とは違う仕上がりになります。

480pの動画を4Kにすると本当にきれいになりますか?

質感が潰れた顔や服は、見違えるほど自然になることが多いです。ただし、記録されていない細部を正確に復元するわけではありません。顔が数十ピクセルしかない場面や強いぼけ、激しい動きのブレは直らず、別人のように見えることもあります。顔が大きく写ったカットから試すのがおすすめです。

動画の高画質化にはどのくらい時間がかかりますか?

生成AIを使うため、動画5秒あたり約5〜7分かかります。Airpicの2026年10月15日の計測では、640×360pxの5秒クリップが1080pで309秒、4Kで356秒でした。20秒のクリップを4Kにすると約25分です。処理中はタブを開いたままにしてください。

20秒より長い動画はどうすればいいですか?

スマホの写真アプリやパソコンのプレーヤーで、カメラが切り替わる位置を目安に20秒以内のクリップに分けてください。書き出しの解像度は元のままにします。処理が終わったクリップは、AI動画編集でまとめて1本に繋げられます。

実測データ

  • 640×360pxの5秒のクリップを、1080pには309秒、4K(3840×2160px)には356秒で変換しました。 (15-10-2026)

airpic.appで、GPUが起動済みの状態で計測しました。しばらく使われていなかった場合、最初の処理は起動のために40〜90秒長くかかります。

動画を4Kに高画質化する

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